講師の俳句 毎月更新

獺(かわうそ)魚を祭る  2025年3月

海まるで夏のきらめき寒土用

串とほすための目玉や目刺干

白飯や目刺をのせて汚したる

のどかさにたまりかねたる雲雀かな

埋立てて此処なる海苔の老舗かな

海苔篊(のりひび)や影また通るモノレール

潮騒に芽をのばしたる牡丹かな

絶叫はジェットコースタ牡丹の芽

タンカー着岸永き日はじまりぬ

海面やふと冴返りそれつきり

きのふまで幸せなりしミモザかな

獺祭や昼ごろ雪のちらついて 
 獺祭:獺はとらえた魚を祭りのように岸に並べる、という中国の伝説。 

獺の祭を思ふ夜風かな

あなどれぬ寒さとなりぬ春の月